健康情報
ストレス社会に多い「自律神経失調症」
倦怠感、頭痛、肩こり、めまいなど、病気のような症状が現れているにもかかわらず、検査や診断では内臓などに特に異常が見られないものを「自律神経失調症」といいます。
自律神経とは交感神経と副交感神経からなり、内臓の働きなどをコントロールしている神経です。これら2つの神経が体のバランスを保っていますが、精神的ストレスや疲労、不規則な生活などで調節がうまくいかなくなると、全身に様々な不調が生じてきます。
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自律神経失調症と漢方療法
検査をしても異常が見つからない様々な心身の不調は漢方薬の得意とする分野の一つです。 漢方では単なる自律神経の異常とはとらえず、気(き)・血(けつ)・水(すい)のバランスが崩れたことで起こった全身の不調と考えます。 気・血・水とは私たちの体を巡り生命活動を維持している3つの要素です。 例えば、気の巡りが悪くなると、疲労、不眠、イライラなどが、血の巡りが悪いと、頭痛や肩こり、生理痛などが、そして、水が滞るとめまいや排尿トラブルが起こってきます。 漢方では気・血・水の他、五臓(肝・心・脾・肺・腎)や冷えの有無など様々な観点から診断して、一人ひとりの症状や体質、ライフスタイルに合った治療を行います。